遺言が無かったために、仲の悪かった兄弟が相続人となってしまったケース/松原市

  • 状況

    • 夫の母親が無くなった時、夫の兄弟が相続人でしたが、兄弟で揉めに揉めて話し合いができず、家庭裁判所の遺産分割調停でも相当揉めたようですが、2年ほどかかってようやく決着しました。それ以来兄弟の中は決定的に悪くなり、全く交流はありませんでした。
    • そんな経験をしている夫に対し、相談者であった妻は、それとなく遺言を残してほしいと頼んだこともあったのですが、昔気質の夫は遺言を書かずにいたところ、突然倒れて入院したまま、亡くなってしまいました。
    • 相続財産はマンションだけでしたが、夫婦には子供がいなかったので、相続人は妻と兄弟姉妹となります。
    • 恐る恐る遺産分割に協力してほしいとお願いしてみたところ、何をいまさらという感じで、話し合いもできない状態でした。独り身になってしまったので、妻は、実家もあり妹も住んでいる九州に帰っても良いかなと考えていました。
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  • 司法書士の提案&お手伝い

    • 法定相続分をきちんと渡すような提案をすれば、どんなに仲が悪くても合意できる可能性は高いでしょうし、九州に帰るのであれば、マンションを売却して現金を遺産分割することを提案しました。マンションの査定を、知り合いの不動産会社に依頼し、査定金額から兄弟の法定相続分を計算して、兄弟に渡すという提案書を兄弟全員に送りました。
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  • 結果

    • 過去のことを言われることはありましたが、特に反対する兄弟もおらず無事に遺産分割協議が成立しました。第三者として法律に従った提案をしたこと、感情的にならずにできるだけ客観的な資料にもとづいた提案をしたことで、スムーズに手続きが進んだと、安心して九州に帰っていかれました。
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